心地良い眠りを求めてJR只見線へ2006年10月01日 02:14

 今週はずっと仕事がエライことになっていて,疲れ果てていました。それで,この週末は家でごろ寝でもしようかと思っていたのですが,何となくJR只見線のことが頭に浮かび,なぜか「只見線の中で車輌の揺れを感じながら眠るのもいいな・・・」などと考えてしまい,ついつい出かけてしまいました(w

 旅程は自宅最寄り駅⇒北千住⇒東武特急スペーシアで鬼怒川温泉駅⇒野岩鉄道・会津鉄道直通快速AIZUマウント号(喜多方行き)で会津若松⇒只見線で小出⇒あとは在来線と新幹線乗り継ぎで帰宅・・・

 スペーシアはシートが豪華でしたねぇ。ヘッドレスト部分のサイドの出っ張りのおかげで,寝ていても首がすわるのでラクでした。AIZUマウント号はほぼ座席が埋まるほどの活況。曲がりくねった路線でしたが,結構なスピードで飛ばしていたからスリルも味わえました。

 で,会津若松に到着して弁当・酒・ツマミを買い込み,いよいよ只見線に乗車。発車までカメラ片手にホームをブラブラしてたら,カメラを持った三十台後半と思しき男性に「どちらの方向が景色が良いんでしょうか?」とたずねられました。それで僕は「僕も只見線は初めてなので知らないんですよ,でも他のそれらしい方々が迷わず左に座ったから,僕も左にしました」と答えました。

 ・・・まてよ,僕は「それらしい方々」と言ったが,よく考えたら,僕が話しかけられるってことは,他ならぬ僕自身が「それらしい方々」って見えたってことだよなぁ(^^;;

 ちなみに,その男性と少し話したら,気動車が好きでたまらないとのことでした。じゃぁ旧国鉄色なんかだと感激しますか?なんて聞いたら,花輪線とか最高ですよ,との答え。う~ん,鉄ヲタ会話だ(w

 発車してからは弁当をつつき,車窓から適当に写真を撮りました。そして酒。少し多めに買ったのですが,天気もよくて景色にも感激,エンジンのうなりもとても心地良くて,お酒が進むのなんのって(w。

 すれ違い駅ではホームに降りて撮影しました。同じような人々が沢山いましたねぇ。おかげで,人が入り込まない写真を撮るためには,発車間際まで粘るしかなかったです。

 そんなこんなで,本来の目的であった「只見線で心地良い揺れに身を任せて眠る」のを忘れていたのですが,会津中川を過ぎた頃から睡魔がやってきて,うとうとしてはぼんやり起きて,の繰り返し。結局,会津蒲生はかすかに記憶にあるのですが,その次の只見からは全く記憶なし。そして終点の小出にて,車掌さんに起こされたのでした(w

 ちなみに小出では,上越線に乗るまでに少し時間があいたので,お友達に電話して場所を教えてもらい,その方のご実家の前をちょっとだけ通り過ぎてみました(って,こちらの常連さんならあの方だっておわかりになるでしょうけど)。

 ともあれ,スケジュールがかなり強行軍だったので,結構疲れましたが,たまにはこういうのも良いですね。特に只見線での熟睡は,本当に深い眠りだったようです。あんな背の立ったシートだったのに,体のどこも痛くならなかったので,良い姿勢で眠っていたのでしょう。心地良い眠りでした。写真は小出駅での一枚。この車輌に乗ってきたのですが,行き先表示を見るに,折り返して19時38分発只見行きになるようですね。

 しかし,それなりの交通費と時間をかけてまで・・・と考えると,つくづく酔狂なことをしたなぁ,なんて思ってしまいます(^^;;。

コメント

_ ふじおか ― 2006年10月01日 08:51

ということで地元民がきましたよー(w

只見線走破お疲れ様、ディーゼル機関車の乗り心地をたっぷりと堪能されたみたいですね。たぶん今頃ですと紅葉はまだ先のようだと思います。ただ電話ではススキがなんて秋の様子を物語る車窓を眺められたようで・・・。私は只見線の車窓を楽しむにはやはり秋だと思います。会津若松から小出、あるいはその逆でもいいですが標高の高い所の紅葉の色づき方と低いところの色づき方のコントラストを楽しむというのかな。そのほかの楽しみ方としてはちょうど通学時間帯を狙って乗って女子学生を愛でるとか(ぉ)

しかしなんといっても只見線の醍醐味は厳冬期でしょう。日本一、いえ世界でも有数の豪雪地帯の車窓、窓一面の銀世界で面白味は少ないかと思いますが一興ですよ。下手すると雪のため電車が止まって、雪国の一夜を過ごすというオプションも楽しめますから(爆)

で、私の実家を見られたようで恥ずかしいです。ただ時間的に夕暮れを過ぎた頃ですから越後三山等の風景は無理だったみたいですね。

_ Tori@管理人 ― 2006年10月02日 01:05

>ふじおかさん
ということで,いきなり電話して失礼しました(^^;;;。川と山に囲まれ,でもせまっ苦しさのない小出,なかなか良さそうな街と思いました。次は明るいうちに行きたいものです。さて今回の只見線の旅,電話でも話したとおりススキはあちこちで良い感じでしたが,紅葉はさすがにありませんでした。正確に言えば,只見の辺りからは完全に睡眠に堕ちていたので,ひょっとしたら紅葉の兆しくらいはあったのに気づかなかっただけかもしれませんが(汗)。会津若松からしばらくは女子学生も結構いましたよ~。田舎っぽい高校生って,男女問わず微笑ましいと思った自分はオサーンそのものだ_| ̄|○...冬の只見線も興味ありますね。でも,大雪で途中で運行中止になって帰れなくなったらどうするんでしょう・・・それすら楽しむのが本当の鉄ヲタなんでしょうね。

_ 咲村珠樹 ― 2006年10月05日 00:38

小出と聞いて、いろいろ思い出しました。
お祭り(男性器が主役?の奇祭)に行った帰り、上越線の湯檜曽ループトンネルがジェットコースターみたいで面白かったなぁ。

途中で気動車好きの方と一緒になったそうで、多分只見線でカメラ抱えた一人客であれば、自動的にフラグが立つんでしょう(^^;

>花輪線なんか最高
それはきっとキハ20系の生き残り・キハ52型限定ってことですね……(^^;

実家は南宮崎駅(車庫併設)至近なので、日南線のキハ40系・キハ28・キハ31などがゴロゴロしてますね。南九州は非電化区間が多いので、気動車は身近です。

田舎の高校生って素朴ですよね。宮崎市内はそうでもないですが、吉都線で小林や高原あたりに行くと、やはり素朴で、カメラを向けると無邪気に反応してくれますね。シャッター切ると「ありがとうございまぁす!」ってお礼してくれるし。こっちじゃ「何撮ってんだよ」と絡まれかねませんものね(^^;

冬の只見線は魅力的ですが、途中で不通になることに備えてビバークの準備もいるって話ですし……(^^;

_ Tori@管理人 ― 2006年10月07日 01:52

>咲村さん
気動車好きの方のお言葉,正確に言えば「気動車が好き」ではなく,「僕はキハなんですよ」でした(w。そういう答え方をされること自体,僕が鉄ヲタと思われていることの証明に他なりません(^^;;。ところで九州は気動車の宝庫のようですね。ANAのマイレージも片道分は余裕でカバーできるくらいたまってきたので,ちょっと撮り鉄に行きたい気がわきあがってきます。田舎の高校生ですが,意外とセンスは都会風なんですよね。でも何と言うか,上手く言えないけどオーラが違っていて,それが微笑ましいのです。あと,冬の只見線と不通・・・シェラフでも買おうかりらん(爆)

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